♦ヒント
素人は「しろうと」。玄人は「くろうと」。


     【全人】
        ↓

        ↓

        ↓

        ↓
     <正確は>
正しい読み方は「ぜんじん」「またうど」「まとうど」です。 

「全人」の全は「完全の全」を表しますので、簡単に言えば「完璧超人」のことです。

全人の”全”は「すべ(て)」「まった(く)」「ぜん」、”人”は「ひと」「じん」「にん」(連濁により「びと」)と読むことができますが、全人を「ぜんにん」と読むのは間違いです。

♦因みに(連濁とは、2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと)

ただ全人は「ぜんじん」「またうど」「まとうど」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
また全人の”人”の読み方は連濁により「びと」と読むことはできますが、もともとそれ単体では”全”は「まと」、”人”も「うど」という読み方をすることはできません。
全人は現在では読むことはありませんが、古くは「またびと」と読まれていました(「また」という読み方は、「まった(く)」を略したもの)。
そして全人のように「またびと」ではなく、「またうど」「まとうど」と変化して読むのは、日本語の音便(おんびん)のひとつである”ウ音便”と呼ばれているものです。
👉(音便とは、”発音しやすくするために、言い方を変えること”です)
 ウ音便とは、”語中・語尾の「く」「ぐ」「ひ」「び」「み」などの音が、「う」の音に変化する現象のこと”を言います。
・全人(またびと) → 全人(またうど) → 全人(まとうど)
全人であれば上記のように、「び」の音が「う」の音に変化して、そこからさらに発音しやすいように変化して「まとうど」と読まれるようになりました。 

🤔例えば、ウ音便には他にも「玄人(くろうと)」や「仲人(なこうど)」などがあります。 
・ 玄人(くろひと) → 玄人(くろうと)(”玄”という字は「くろ」と読むことができます)
・ 仲人(なかびと) → 仲人(なかうど) → 仲人(なこうど)
玄人(くろうと)のように単純に「う」の音に変化するものだけでなく、全人(まとうど)や仲人(なこうど)のように「う」の音に変化した後に、さらに発音しやすいように変化するものもあるため注意しましょう。